2007年 06月 08日
能『藤戸』 片山九郎右衛門
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大槻能楽堂で、6月8日(金)能の公演がありました。
ナイトシアターで午後7時からの遅い開演です。
出し物は、最初に狂言『薩摩守』。
茂山あきら先生の渡し船にタダで乗ろうとする旅の僧と、
渡し船の船頭の茂山千之丞先生の船でのかけ合いが面白かったです。
能は『藤戸』で、重要無形文化財保持者(人間国宝)の片山九郎右衛門先生のシテ。
前シテが漁師の母。我が子を殺された恨みと、涙に沈みます。
後シテでは、漁師の母の子で漁夫の霊が登場、殺された時の様子を再現します。
九郎右衛門先生の、漁師の母の、罪もない我が子を殺された寂しさ哀れさが、
後シテに漁夫の霊になって、殺された時の様子として自らの身を刺し貫く場面では
『氷乃如くなる刀を抜いて 胸の邊を刺し通し刺し通さるれば・・・・』
カメラのシャッターを切る手が止まる程のすごい演技でした。胸がキュンとしました。
「戦争の不条理さを表現したかった」とおっしゃる片山九郎右衛門先生でした。
ワキの佐々木盛綱には、宝生閑先生(人間国宝)。
6月8日(金)午後7時23分 大槻能楽堂
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能楽師の観世榮夫先生が、8日の朝、大腸がんで亡くなられました。79歳でした。
撮影させて頂いた最後の舞台は、昨年の10月21日の『鸚鵡小町』でした。
お写真をお送り致したところ、わざわざお礼のお電話を頂戴いたしました。
心よりご冥福をお祈りいたします。
ナイトシアターで午後7時からの遅い開演です。
出し物は、最初に狂言『薩摩守』。
茂山あきら先生の渡し船にタダで乗ろうとする旅の僧と、
渡し船の船頭の茂山千之丞先生の船でのかけ合いが面白かったです。
能は『藤戸』で、重要無形文化財保持者(人間国宝)の片山九郎右衛門先生のシテ。
前シテが漁師の母。我が子を殺された恨みと、涙に沈みます。
後シテでは、漁師の母の子で漁夫の霊が登場、殺された時の様子を再現します。
九郎右衛門先生の、漁師の母の、罪もない我が子を殺された寂しさ哀れさが、
後シテに漁夫の霊になって、殺された時の様子として自らの身を刺し貫く場面では
『氷乃如くなる刀を抜いて 胸の邊を刺し通し刺し通さるれば・・・・』
カメラのシャッターを切る手が止まる程のすごい演技でした。胸がキュンとしました。
「戦争の不条理さを表現したかった」とおっしゃる片山九郎右衛門先生でした。
ワキの佐々木盛綱には、宝生閑先生(人間国宝)。
6月8日(金)午後7時23分 大槻能楽堂
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能楽師の観世榮夫先生が、8日の朝、大腸がんで亡くなられました。79歳でした。
撮影させて頂いた最後の舞台は、昨年の10月21日の『鸚鵡小町』でした。
お写真をお送り致したところ、わざわざお礼のお電話を頂戴いたしました。
心よりご冥福をお祈りいたします。
by photomm513
| 2007-06-08 22:16
| 撮影